こんにちは、美希です。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
これから、自分の歩いてきた道や、
淡路島での暮らし、美容室ができるまでの時間を
いくつかの章に分けて、少しずつ“物語”として綴っていこうと思います。
私が何を大切にしてきて、
どんな気持ちで今の場所にたどり着いたのか。
更新は、週に一度くらいのペースで
ゆっくり進めていきますので、
よければお付き合いください。

第1話:淡路島に来て、人生が変わった日
淡路島に初めて来た日は、
景色の美しさや静けさに心を奪われ、
気づいたら「ここに住もう」と決めていました。
まだ何も知らない土地なのに、
なぜだか不思議と惹かれてしまったんです。
でも、本当の心地よさを知ったのは——
実際に暮らし始めてからでした。
ゆっくり流れる時間、
人のあたたかさ、
島のやわらかい空気。
そこで初めて、
「あぁ、この場所は私に合っている」
と心から感じることができました。
あの日の直感は、
やっぱり間違っていなかったんだと思います。
ここでの暮らしが、
私の人生を大きく変えることになるなんて、
あの頃の私はまだ知りませんでした。
■ 横浜で過ごした会社員時代
淡路島に来る前、私は横浜で保険会社の窓口や事務の仕事をしていました。
でも正直に言うと…
事務仕事は全然向いていませんでした。
何度もミスをして怒られて、自分でも苦しくて、
「なんで私はうまくできないんだろう」
と落ち込む日も多かった。
それでも、“働くことそのものが苦手”なのではなく、
“合わない分野で頑張っていただけ”
だと今なら思います。
そんなある日、私は自分から上司にお願いして、
外回りの仕事をやらせてもらうことにしました。
外に出て人と会う仕事は、不思議と自分らしくいられて、
少しだけ気が楽になりました。
でも、心の奥底ではずっとこう思っていました。
「本当にやりたいことは、これじゃない。」
■ 週末だけの“わたしの楽しみ”
平日の仕事とは対照的に、
私が心からワクワクできたのが週末。
友達を家に招いて料理を作ったり、
食器やテーブルコーディネートを考えたり、
小さな料理教室の練習を頼んでみたり。
料理をしている時間だけ、
時間を忘れて“夢中になれる私”がいたんです。
誰かが「美味しい」「素敵」と喜んでくれると、
胸の奥がじんわり温かくなる。
その瞬間に
「あぁ、私の好きはこれなんだ」
と何度も思いました。
淡路島へ行く話が出た時、
私はすぐに決めました。
「横浜の仕事は辞めて、淡路島で料理教室を始めよう。」
それは人生で初めて、
“好き”を理由にした大きな決断でした。
■ 淡路島で、人生がすっと軽くなった
淡路島に来てまず感じたのは、
この島の“優しいペース”でした。
景色も空気も時間も、すべてが穏やかで、
そこにいるだけで呼吸が深くなるような感覚。
都会でずっと背伸びしていた私にとって、
淡路島は“本来の自分に戻れる場所”でした。
この環境のおかげで、
私は本気で料理と向き合う気持ちになれました。

■ 半年で料理教室をオープン
淡路島に来てすぐ、
島に来て出来たお友達に料理教室の練習をお願いして、
試作を重ね、レシピを整え、
空間づくりも一つずつ考えていきました。
半年後、ついに——
料理教室をオープン。
小さなスタートだったけれど、
これが私の“おもてなしの仕事”の始まりでした。
ここからカフェへ、
そして美容という新しい挑戦へとつながっていきます。
その続きは、また次のお話で。
■ 淡路島に来た本当の理由
今振り返ると、淡路島に来た理由は
「環境を変えたかったから」
だけではありません。
私はただ、
“自分を好きになれる生き方”
を選びたかったのだと思います。
淡路島は、その第一歩を踏み出させてくれた場所。
あの時の決断があったから、
今の私がいます。
🌼 次回予告
第2話:
「料理教室を始めたきっかけ」
幼い頃の記憶、
人を喜ばせることが好きだった理由、
初めてのレッスンで感じたこと——。
次回も、ゆっくりと物語を紡いでいきますね。