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第6章|手段が変わっても、変わらない想い

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料理でも、カフェでも、私が大切にしてきたのは
「その人の時間」に寄り添うことでした。

そして気づいたのです。
「何をするか」よりも、
**「どんな在り方で人と向き合いたいか」**が
私の仕事の軸なのだと。

 

第6章|手段が変わっても、変わらない想い

 

大学を卒業して社会人になった頃までは、
普通に結婚して、普通に子供を産んで、普通に家を建てて、普通に働き続ける。
そんな人生しか想像していませんでした。

でも、私の人生は、決して「普通」と言えるものではありませんでした。

定年まで働くと思って入った会社を辞め、地元の横浜を離れ、淡路島へ移住。
自分で事業を始めて。
結婚したけれど子供は授からず、やがて離婚を経験し。
お金も、家も、仕事も、すべてを失いかけたこともありました。

それでも、融資を受けて自分のお店を始め、
少しずつ軌道に乗り、そして再婚して。

振り返ると、多くの人とは違う人生を歩んできたのかもしれません。

でも私はずっと、
「本当に自分がやりたいこと」を探し続け、全て自分の意思で、

その時の自分にとって一番自然な生き方と働き方を選んできました。

 

それは、人生を通して決して同じ形のままではなく、
自分が成長するにつれて、少しずつ変わっていくもの。

自分の気持ちに正直に向き合ったとき、
同じことをただ続ける、という選択はできませんでした。

けれど、私の人生には、ひとつだけ変わらないものがあります。

それは、
”自分の手で作り上げたものと空間を通して、誰かを幸せにすること。”

自宅に人を招き、自分の作った料理で喜んでもらった経験を通して、
私は「料理」という手段で、それを実現してきました。

もともと、その始まりは、自宅の小さなアパートの一室でした。

自宅の一角を整え、人をお迎えする小さなサロンとして始めたのが、私の最初の一歩でした。

そのときに決めた、今でも続いている私の事業の屋号は、「Petit AmourE」。

「Petite Amour Espace」――

フランス語で、「小さな愛のある空間」という意味です。

大きな場所ではなくてもいい。

小さくても、そこに来る人が安心できて、心地よく過ごせる場所を作りたい。

その想いは、今も変わらず、私の中にあります。

料理は、目的そのものではなく、
その想いを形にするための手段のひとつでした。

もともと得意だったわけでもなく、知識もゼロからのスタートでした。
それでも続けてこられたのは、
料理を通して、目の前の人が喜んでくれることが、何より嬉しかったからです。

「もっと美味しい料理を作って、もっと喜んでもらいたい。」
その気持ちが、私を前に進ませてくれました。

今の場所には、もともと飲食店のオーナーとして入りました。
料理が好きで、カフェにも興味があり、声をかけていただいたことがきっかけでした。

スタッフを雇い、売上を伸ばし、事業を拡大していく。
その道を歩んでいく中で、私は次第に、大きな違和感を感じるようになりました。

お店が大きくなるほど、
自分とお客様との距離が遠くなっていく。

人を雇い、組織として経営していくことを、
私は本当に望んでいたのだろうか。

答えは、ずっと前から、心の中にありました。

私は、飲食店を経営したかったわけではない。

小さくてもいい。
自分の手の届く空間で、
自分の手で、目の前の人を喜ばせたい。

それが、私の本当にやりたかったことでした。

そんな想いを抱えていた頃、
美容師として長く仕事を続けてきた現在の夫と出会いました。

目の前のお客様と一対一で向き合い、
その人のためだけの時間と空間を作り上げていく姿を近くで見て、
私は強く心を動かされました。

それは、私が料理を通して大切にしてきた時間と、
とてもよく似ていたからです。

そのとき初めて、
手段は違っても、自分が本当にやりたいことは同じなのかもしれない。
そう思いました。

そして私は、新しい形で、その想いを実現する場所を作ることを決めました。

今の場所は、お借りした空間を一部改装し、自分なりに大切に育ててきた場所です。
けれど、それは決して、ゼロから自分の手で作り上げた場所ではありませんでした。

そして私にとって、この場所は、少しだけ大きすぎる空間でした。

本当に大切にしたかった距離感を、保ち続けることが難しくなっていました。

いつか、自分のイメージを、何もないところから形にしたい。
自分の想いをすべて込めた場所を作りたい。

その願いが、ようやく実現しようとしています。

手段は変わりますが、目的は変わりません。

自分の手で作り上げた空間で、
目の前の人を、直接お迎えし、喜んでもらうこと。

その目的を、より自然な形で叶えられる手段として、
私は「自宅サロン」という道を選びました。

料理を通して、人をお迎えしてきたこれまでの時間。
その経験を通して、私は気づきました。

私が本当にやりたかったのは、
“料理をすること”ではなく、
“自分の手で、人をお迎えすること”だったのだと。

これから私は、
自宅という空間で、
美容という新しい手段を通して、
その想いを形にしていきます。

淡路島・淡路市・東浦・美容室Latte

 

新しい場所が完成するまでの間も、
現在の場所での営業は、これまでと変わらず続けていきます。

ただ、これからは、

これまでのように、多くの人をお迎えすることはできなくなるかもしれません。

オーナーとしてではなく、
自分自身が直接お一人おひとりをお迎えする形で、
より丁寧に、この時間を重ねていきたいと思っています。

この場所で過ごす時間も、
私にとって大切な、かけがえのない時間です。

新しい場所へと繋がるこの期間も、
変わらず、心を込めてお迎えいたします。

 

美希

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